Cytokine therapy

PDF-FD療法(PRP-FD療法)

PDF-FD療法(PRP-FD療法)とは

ご自身の血液を活用して再生を促す治療法

患者さんご自身の血液から血小板を多く含む多血小板血漿を抽出し、細胞を除去した製剤を治療部位に注入する治療法です。当院では、セルプロジャパン社による独自製法で活性化および自己血漿由来因子(PDF)をフリーズドライ化した製剤を使用しています。


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PRP療法(再生医療)との違い

PDF-FD療法は、加工した血液を用いてヒトに備わっている修復能力を増大させて治療するという点でPRP療法と同様です。では、PRP療法との違いは何でしょうか。
実は無細胞化することにより、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」の適用外となるのです。
再生医療には治療開始にあたっての許可申請や製剤加工の届出、治療実績の定期報告等多くの規制があります。また対象疾患や対象部位も法律によって細かく定められています。

一方PDF-FD療法にはこの法律は適用されないため、次のようなメリットが生じます。

  1. 対象疾患や対象部位に制限がないため関節、筋、腱、靭帯、骨等の運動器の様々な疾患に対する治療が可能である。
  2. 費用面では、PRP療法に比べて厚生労働省への届出に関する費用がなく、検査費用等が軽減できる場合もあり、一連の治療費合計額が安くなる傾向がある。

対象となる部位および疾患名について

再生医療とは異なり疾患名や部位について制限がないため、診察や検査に基づき医師が判断すれば広範囲に治療を行うことができます。

治療の流れ

1問 診

症状やこれまでに行ってきた治療にについてお伺いします。

2検 査

必要に応じて検査(レントゲン、超音波等)を実施します。

3診 察

PDF-FD療法実施の適応について判断し、実施可能な場合は治療法についてご説明し同意書に署名をしていただきます。

4採 血

自己血液を51mL採取します。
※外部製造委託先(再生医療センター)に搬送し、検査・加工を行います。作製に3週間程度を要します。尚、作製前の血液検査で作製が不適当となった場合はここで中止となります。

14 はご来院した日に全て行うことが可能です。

5治 療

製品完成後(採血から3週間以降)に当院よりご連絡してご来院いただきPDF-FDを患部に注射します。

6再 診

治療後経過観察のためご来院いただき患部の診察を行います。

費用について

1回の採血による製剤作製と一連の治療費

診察費 製剤作製費及び治療費 備考
初回分 5,500円 -
  • 相談のみ
  • 採血前のキャンセル
  • 血液検査結果による中止等の場合
    (別途検査料を徴収します)
製剤作製費及び注射料 - 121,000円 血液検査費用および2回目以降の治療費を含みます
血液検査にて中止となった場合の検査費用 - 11,000円
画像診断等検査費用 - 実費負担 必要に応じてレントゲン、超音波等検査を実施した場合は保険点数10割分のご負担となります

※表中の金額はすべて税込みです

メリット・デメリット

メリット

  • 自己修復力を用いているので、自然な形で修復が期待できます。
  • 自己修復が難しいと言われる組織でも、修復を促すことができます。
  • 何度でも受けることができます。
  • 関節、筋、腱、靱帯、骨など運動器の大半に対して治療を行うことができます。
  • 外来での治療です。入院、手術は不要です。

デメリット

  • 自己修復力に依存しているため、個人差により上手く修復プロセスが働かないことがあります。
  • 痛みや炎症(熱感、赤み、腫れ)を伴うことがあります。
  • 感染症を起こしている場合は治療できません。
  • 社会保険、国民健康保険など医療制度上の保険で受けることはできません。
  • 採血部、注入箇所の一時的な痛み、皮下出血の可能性があります。
  • 採血部、注入箇所に感染症が起こる可能性があります。

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